ホルモン補充療法 [長期投与は控えて!] 厚労省注意呼びか
け
痴呆の増加(新しくわかったこと) 以前お知らせした
ように( 月号)、アメリカで閉経期女性に対するホルモン補充療法(結合型エストロゲンと酢酸メドロキシプロゲステロンの配合剤)のリスクとベネフィット
を評価する臨床試験(WHI と略)が、リスクがベネフィットを上回るとして2001年7月に中止になりました。これ
は、乳がん、冠動脈性心疾患(心筋梗塞)、脳卒中(主として脳梗塞)のリスクが高まったためでした。その後WHIのデータをさらに検討して
みると、アルツハイマーを含む痴呆が増えることもわかったのです。
イギリスの調査でも乳がんが増えた 2003年8月、イギリスで行われた、ホルモン補充療法と乳がんのリスクに関する調査(100万人女性研究)の結果が発
表されました。閉経後の女性を対象とした大規模の調査研究で、卵胞ホルモン製剤と黄体ホルモンを併用投与(たとえば結合型エストロゲンと酢酸メドロキシプ
ロゲステロン)すると、乳がんになる危険性が何も使わなかった人に比べ、2倍になり、使用期間が長期になるほどリスクがたかまることがわかったのです。
イギリスとEUの勧告
骨ソショウ症予防の第一選択薬としては好ましくない。 症状のない健常女性には好ましくない。
厚生労働省の勧告 厚生労働省は、結合型エストロゲン、エストラジオール製剤(添
付剤以外)(更年期障害の効能を持つ)、(添付剤)(更年期障害の効能を持つ)、エストリオール製剤(更
年期障害及び老人性骨ソショウ症の効能を持つ)エストリオール製剤(更年期障害の効能を持ち、骨ソショウ症の効能を持たない)のおのおのについて、禁忌
(冠動脈性心疾患、脳卒中などの動脈性の血栓塞栓疾患を持つ人またはかかったことのある人)、慎重投与(子宮内膜症、乳がんの家族素因、乳せん症など)を
決定しました。その他の注意として、欧米の(乳がん、脳卒中、冠動脈性心疾患、脳卒中、痴呆のリスクが高まるという)結果を患者に提示し十分に説明するよ
うにもとめています。また、薬の使用を必要最小限の使用に限定し、漫然と長期投与を行わないように警告しています。骨ソショウ症については、効果が認めら
れない場合には投与を中止し、他の療法を考えるよう求めています。
更年期障害には漢方薬を使うことや食事に注意をはら
うことが有効です。 |