一人暮らしをはじめ るあなたに 4月になると、入学や就職でひとり暮らしをはじめるかたが多い とおもいます。はりきってはじめた一人暮らしも、1ヶ月もすると、、うつっぽい気持ちがでて、面白くない、何もしたくないという、いわゆる5月病に悩む人もすくなくありま せん。 うつと食べ物
現代はストレス社
会です。働く人たちで、仕事のストレスを感じている人は、全体の60%をこえており、20年前に比べ10%もふえています。なかでも、うつ病はとても多い病気です。日本の人口の15%が、現在うつ病だったり、
うつ病にかかったことがあるといわれるほどです。自殺も1998年ごろから、特に4−50代の男性に顕著にふえています。女性も例外ではありません。欧
米諸国にくらべ、日本の自殺率は50代以上では、男女共に高いのです。うつの原因になるストレスは、働きすぎをなくすとか、
職場環境を改善するとか社会的に解決すべきことも多いのですが、自分や家庭でできるいくつかのことがあります。 私 がおすすめするいくつかのことをお話しましょう。まず、朝起きたとき日の光を浴びることと、αリノレイン酸を多く含んだ油を食べることをすすめています。 食事も出来るだけ和食にして、朝食の具沢山の味噌汁をすすめています。αリノレイン酸を多く含んだ油としては、私の経験では低温圧搾しぼりの亜麻仁油がき きめが一番ありました。ある患者さんは、身に降りかかったショックのため何年もひきこもっていました。初めて受診されたとき、家族とごいっしょでしたが、 無表情でほとんど反応がありませんでした。そこで、亜麻仁油を大さじ2杯 摂ること、朝日にあたることと漢方薬をおすすめしました。一週間後確かに表情に動きがでて、明るくなられた感じがしました。ご家族も大きな変化を実感して おられました。その後も積極性がでる、反応が早くなる、気持ちが安定するなど受診のたびに、よい変化がみられています。 うつの治療にはカウンセリングや標準的な抗うつ薬がつかわれま す。標準的な抗うつ薬にく わえてαリノレイン酸から生成するEPAを投与して、気分の落ち込み、罪悪感、無気力、不眠などの症状が改善したという報告があ ります。わたしは、EPAは魚油由来のものと考えられ、何を原料にしているかでダイオキシンなど環境汚染の心配が 払拭できないため、有機栽培で超低温圧搾絞りの亜麻仁油をおすすめしています。 そのほかうつにいい食べ物としては、トリプトファンやフェニール アラニンといったアミノ 酸、硫黄を含んだ含硫アミノ酸であるメチオニンをふくんだ食品がおすすめです。 トリプトファン ;海苔、鰹、大豆、カシューナッツ、ゴマ、小豆、牛肉、卵 フェニールアラニン;鰹、秋刀魚、シラス干し、豚肉、卵 メチオニン ;海苔、鰹、秋刀魚、シラス干し、豚肉、卵 くれぐれも外食ばかりで有害な油を取り続けないよう
にしましょう
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